はじめに

静脈瘤(じょうみゃくりゅう)は、見た目だけの問題ではありません。痛みや腫れ、その他の健康上のトラブルを引き起こすこともあります。重度の静脈瘤に対しては、静脈抜去術(ストリッピング手術)がよく知られた効果的な治療法です。しかし、この手術を検討している方の中には、「静脈抜去術で傷跡は残るの?」「術後の回復はどんな感じ?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

静脈抜去術は、皮膚に小さな切開を加えて太い静脈瘤を取り除く治療法です。静脈瘤による不快感や見た目の悩みを改善する効果がありますが、傷跡が残る可能性や、そのリスクを減らすためのポイントを知っておくことも大切です。この記事では、静脈抜去術の基本や傷跡のリスク、そして術後の回復について、わかりやすくご説明します。

静脈ストリッピングとは?

静脈ストリッピングは、痛みや見た目の悩みを引き起こす下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)を取り除くための外科手術です。より小さな静脈には硬化療法やレーザー治療などの低侵襲な方法が使われますが、大きな静脈にはこれらの治療が効果的でない場合に、静脈ストリッピングが勧められることがあります。

この手術では、医師が足の患部近くに小さな切開を加え、専用の器具を使って問題のある静脈を取り除きます。静脈を除去することで、腫れや痛み、こむら返りなどの症状を和らげ、見た目も改善されます。通常は局所麻酔で行われ、手術当日にご自宅へお帰りいただけます。

静脈ストリッピングは長年行われてきた治療法ですが、近年は手術技術の進歩により、より安全で効率的になっています。主なメリットは以下の通りです:

  • 静脈瘤の根本的な除去:一度取り除いた静脈は再発しません。

  • 症状の改善:多くの方が痛みや腫れなどの不快な症状から解放されます。

  • 見た目の向上:大きく浮き出た静脈がなくなることで、足の見た目がすっきりします。

静脈抜去術(ストリッピング)は傷跡が残りますか?

静脈抜去術を検討されている方の多くが気にされるのが、「手術後に目立つ傷跡が残るのか」という点です。静脈抜去術は外科的な処置ですが、現在では進歩した手術技術により、傷跡が残るリスクやその程度を大きく減らすことができます。

傷跡ができる理由

皮膚が切れたり、針で刺されたりすると、傷跡(瘢痕)ができます。静脈抜去術では、静脈にアクセスするために皮膚に小さな切開を行います。これらの切開は、通常、鼠径部(足の付け根)や膝の裏など、目立ちにくい場所に作られるため、傷跡が目立ちにくくなっています。

傷跡の程度について

静脈抜去術による傷跡の目立ちやすさは、個人差があります。以下のような要因によって異なります:

  • 皮膚のタイプ:色素が濃い肌や、ケロイド体質の方は、傷跡が目立ちやすい傾向があります。

  • 切開の大きさや場所:医師の技術や切開部位によって、傷の治り方が変わります。

  • 治癒の過程:人によって傷の治り方は異なり、傷跡が目立ちやすい方もいれば、ほとんど目立たない方もいます。

多くの場合、静脈抜去術の傷跡は小さく、線状で、時間の経過とともに薄くなります。最初は赤みや盛り上がりが見られることもありますが、徐々に柔らかく平らになり、肌になじんでいきます。適切なアフターケアを行うことで、傷跡は最小限に抑えられ、自然な肌色に近づきます。

傷跡を完全に防ぐことはできる?

完全に傷跡をなくすことは難しいですが、静脈抜去術後の傷跡を目立ちにくくするために、次のような工夫ができます:

  • 経験豊富な医師を選ぶ:血管外科の専門医で経験豊富な医師を選ぶことで、切開を目立ちにくい場所に、できるだけ小さく行ってもらえます。

  • 術後のケアを守る:傷口を清潔に保つ、処方された軟膏を使う、傷跡ケアの指示を守るなど、医師の指示に従いましょう。

  • 傷跡のマッサージ:傷がしっかり治った後は、やさしくマッサージすることで、傷跡が目立ちにくくなることがあります。

傷跡の種類:どのような傷跡ができるのか

静脈ストリッピング手術による傷跡で最も一般的なのは、線状瘢痕(せんじょうはんこん)です。これは切開した部分に沿ってできる細い傷跡で、ほとんどの場合、時間の経過とともに薄くなり、目立ちにくくなります。

静脈剥離

静脈ストリッピング後にできる傷跡には、いくつかの種類があります:

  1. 線状瘢痕:最も一般的な傷跡で、切開した部分に沿ってまっすぐに現れます。通常は小さく、時間とともに目立たなくなります。

  2. 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん):まれに、傷跡が盛り上がって厚くなることがあります。これを肥厚性瘢痕と呼び、もともと傷が厚くなりやすい体質の方に多く見られますが、ほとんどの場合、時間とともに平らになり、改善していきます。

  3. ケロイド瘢痕:ごくまれに、傷跡が大きく盛り上がり、切開部を超えて広がるケロイド瘢痕ができることがあります。これは、色黒の方や傷跡ができやすい体質の方に多い傾向がありますが、適切な治療や術後ケアを行うことで、ケロイド瘢痕のリスクを減らすことができます。

静脈ストリッピングによる傷跡は、通常、鼠径部(そけいぶ)や膝の裏など、目立ちにくい場所にできます。切開自体も小さいため、手術を受けた脚は衣服で簡単に隠すことができます。

傷跡を目立たせないために:テクニックとポイント

手術後に傷跡が残るのは自然なことですが、静脈抜去術(静脈ストリッピング手術)の後に傷跡をできるだけ目立たなくするための効果的な方法がいくつかあります。ここでは、傷跡を最小限に抑え、よりきれいに治すためのコツをご紹介します。

  1. 術後のケア指示を守る:
    手術後、医師から詳しいケア方法の説明があります。これをしっかり守ることが、傷跡を目立たせないための第一歩です。たとえば、手術部位を清潔に保つことや、患部に負担がかからないように動きを控えること、感染予防のために処方された抗生物質をきちんと服用することなどが含まれます。

  2. 外用薬を使う:
    傷口が治り、抜糸が終わった後は、シリコンジェルやシリコンシートなどの外用薬を使うと傷跡の改善に役立ちます。これらは、皮膚を保湿し保護することで、傷跡を目立ちにくくする効果が医学的にも認められています。

  3. 傷跡をやさしくマッサージする:
    切開部が完全に治った後、傷跡部分をやさしくマッサージすることで血行が良くなり、瘢痕(はんこん)組織がやわらかくなります。マッサージを始めるタイミングは医師の指示に従いましょう。通常は手術後数週間経ってからが目安です。

  4. 日光を避ける:
    傷跡は紫外線に当たると色が濃くなり、目立ちやすくなります。治りかけの皮膚は特に敏感なので、外出時はもちろん、室内でも日焼け止め(高いSPF値のもの)を使い、色素沈着を防ぎましょう。

  5. 圧迫用の衣類を着用する:
    静脈抜去術の後は、圧迫ストッキングなどの着用が勧められることがあります。これにより腫れを抑え、血流を良くし、傷の治りをサポートします。圧迫衣類を正しく着用することで、皮膚がしっかり固定され、傷跡が目立ちにくくなります。

  6. 医師と傷跡治療について相談する:
    レーザー治療など、より進んだ傷跡治療が適している場合もあります。これらは傷跡をやわらかくしたり、平らにしたりする効果が期待できます。ご自身の状態に合った治療法については、医師にご相談ください。

これらのポイントを守ることで、傷の治りをより良くし、傷跡を最小限に抑えることができます。静脈抜去術の効果を安心して実感できるよう、ぜひ参考にしてください。

回復の目安:静脈抜去術後の経過と注意点

静脈抜去術(静脈ストリッピング手術)後の回復期間を知ることは、安心して治療を受けるためにとても大切です。個人差はありますが、多くの方がたどる一般的な回復の流れをご紹介します。

術後すぐのケア(最初の1週間):

手術後数日間は、腫れやあざ、痛みが出ることが多いですが、これは自然な回復の一部です。痛みが強い場合は、医師から処方された痛み止めを使い、無理せず安静にしましょう。足を高くして休むことで、腫れを抑えることができます。

また、この時期は血流を良くし、腫れを防ぐために弾性ストッキングの着用が勧められます。数日後には軽い日常活動ができるようになりますが、重い物を持つことや激しい運動は避けてください。

短期回復期(1〜4週間):

1週間ほど経つと、痛みや腫れは徐々に落ち着いてきます。ただし、傷口周辺に軽いあざや違和感が残ることもありますが、時間とともに消えていきます。引き続き弾性ストッキングを着用し、血流をサポートしましょう。

多くの方は、1〜2週間で仕事や普段の生活に戻ることができます。ただし、走る・重い物を持つなど足に負担がかかる運動は、まだ控えてください。

長期回復期(1〜3か月):

完全な回復には1〜3か月ほどかかります。この間も、医師の指示に従い、弾性ストッキングの着用や、ウォーキングなど無理のない運動を続けて血流を促しましょう。ほとんどの腫れは引き、傷跡も徐々に目立たなくなっていきます。

3か月ほど経つと、多くの方が普段通りの生活に戻り、体調も良くなります。傷跡はまだ少し残りますが、目立ちにくくなります。この時期に一度、医師の診察を受けて、順調に回復しているか確認しましょう。

痛みと腫れ:静脈ストリッピング後によく見られる症状

静脈ストリッピング手術の後は、痛みや腫れがよく見られますが、適切なケアと薬を使えば十分にコントロールできます。あらかじめどのような症状が起こるかを知っておくことで、心構えができ、回復過程でこれらの症状を上手に管理できるようになります。

静脈剥離

痛み:

多くの患者さんは、静脈ストリッピング手術後の最初の数日間に軽度から中等度の痛みや違和感を感じます。治療した部位に鈍い痛みや張り、重だるさを感じることがあります。通常、医師から痛み止めが処方されますので、無理せず服用してください。強い痛みが落ち着いた後は、市販の鎮痛薬(イブプロフェンやアセトアミノフェンなど)も痛みの緩和に役立ちます。

腫れ:

腫れは手術後の自然な反応で、切開部周辺に現れることがあります。手術後24~48時間で一時的に腫れが強くなることもありますが、その後は徐々に引いていきます。足を高く上げる、氷のうで冷やす、弾性ストッキングを着用するなどが腫れの軽減に効果的です。

まれに、腫れが長引いたり悪化したりする場合は、感染症や深部静脈血栓症(DVT)などの合併症の可能性もあります。通常のケアで改善しない腫れや痛みが続く場合は、必ず医師にご相談ください。

内出血:

内出血(あざ)も静脈ストリッピング後によく見られる症状です。これは手術中に静脈や周囲の組織が刺激されることで起こります。見た目が気になるかもしれませんが、ほとんどの場合、数週間で自然に消えていきます。あざは時間とともに色が変化し、徐々に薄くなります。

医師に相談すべきタイミング:

強い痛みや、切開部の赤み・熱感が増してきた場合、足が動かしにくい場合は、すぐに医師にご連絡ください。これらは合併症のサインであり、早めの対応が必要です。

これらのよくある症状も、正しいケアを続けることで回復が順調に進み、できるだけ快適に過ごすことができます。

静脈抜去術以外の治療法

静脈抜去術(ストリッピング)は、下肢静脈瘤の治療として非常に効果的ですが、唯一の選択肢ではありません。より体への負担が少なく、リスクや回復期間が短い治療法もいくつかあります。こうした低侵襲治療は、手術に抵抗がある方や早い社会復帰を希望される方に適しています。

血管内レーザー治療(EVLA):

EVLAは、レーザーのエネルギーを使って静脈瘤を閉塞させ、血管を縮小・消失させる治療法です。切開を必要とせず、カテーテル(細い管)を静脈内に挿入してレーザーを照射します。従来の静脈抜去術よりも体への負担が少なく、傷跡もほとんど残りません。回復も早く、成功率が高いため、現在では非常に人気のある治療法です。

高周波アブレーション(RFA):

RFAは、EVLAと似た方法で、高周波エネルギーを使って静脈瘤を加熱・閉塞させる治療です。小さな切開からカテーテルを挿入し、血管を内側から焼灼します。大きな静脈にも対応でき、痛みや回復期間が少ないことから、近年注目されています。傷跡もほとんど残りません。

硬化療法:

硬化療法は、手術を行わずに薬剤(硬化剤)を静脈内に注射し、血管を閉塞・消失させる治療法です。主に小さな静脈瘤やクモの巣状静脈に用いられます。体への負担が少なく、傷跡も残らないため、見た目を気にされる方にも選ばれています。

VenaSeal:

VenaSeal™は、医療用接着剤を使って静脈瘤を閉塞させる最新の治療法です。切開は不要で、局所麻酔のみで行えます。従来の手術に比べて傷跡や長い回復期間の心配がなく、体への負担を最小限に抑えたい方におすすめです。

術後ケアとフォローアップのご案内

術後のケアは、順調な回復と感染や過度な傷跡などの合併症を防ぐためにとても大切です。静脈抜去術(静脈ストリッピング手術)の後は、傷口のケアや痛みの管理について、具体的な指示をお渡しします。

術後ケアの主なポイント:

  • 弾性ストッキングの着用:弾性ストッキングを着用することで、腫れを抑え、血流を良くします。

  • 安静と脚の挙上:手術後数日は、安静にし脚を高くして過ごすことで、腫れや痛みを和らげます。

  • 清潔の保持:傷口を清潔に保つことは、感染予防のためにとても重要です。医師の指示に従って、傷のケアを行ってください。

  • 痛みの管理:痛みがある場合は、処方された痛み止めを指示通りに服用してください。

フォローアップの診察は、回復の経過を確認するために欠かせません。医師が傷の治り具合や合併症の有無をチェックします。傷跡や気になる症状がある場合は、診察時にご相談ください。

静脈ストリッピング手術後の回復期間はどれくらいですか?

静脈ストリッピング手術後の回復には、通常数週間から数か月かかります。一般的な流れは以下の通りです:

  • 最初の1週間:痛みや腫れ、あざが現れます。安静にし、脚を高くして過ごし、医師の指示に従って術後ケアを行いましょう。

  • 1〜4週間:腫れやあざが徐々に引いてきます。多くの方は日常生活に戻れますが、激しい運動はまだ控えてください。

  • 1〜3か月:ほとんどの腫れがなくなり、傷跡も目立たなくなってきます。通常の活動をすべて再開できます。

回復には焦らず、医師の指示を守ることが大切です。そうすることで、順調な回復とより良い結果が期待できます。

なぜ静脈抜去術にCharm Vascular クリニックを選ぶべきか?

静脈抜去術(ストリッピング手術)で最良の結果を得るためには、信頼できるクリニックと医師を選ぶことがとても大切です。Charm Vascular クリニックでは、静脈抜去術を含む先進的で体への負担が少ない血管治療を専門としています。パク・インス医師を中心とした経験豊富なチームが、患者さま一人ひとりに合わせた丁寧なケアを提供しています。

Charm Vascular クリニックの特長

  • 専門医による治療:パク医師をはじめとする血管治療の専門チームは、これまでに数千件以上の静脈治療やストリッピング手術を成功させてきました。豊富な経験と最小限の侵襲で行う治療により、傷跡も目立ちにくく、より良い結果を実現します。

  • 最新の医療技術:当クリニックでは、手術中の精度と快適さを高めるために最新の医療機器を導入しています。これにより切開も小さく、周囲の組織への負担が少なく、回復もスムーズです。

  • 患者さま中心のケア:術後のケアも大切にしています。初回のご相談から術後のフォローアップまで、患者さまの安心と早期回復を最優先にサポートします。

信頼できる経験豊富なクリニックで静脈抜去術を受けたい方は、Charm Vascular クリニックが健康面でも美容面でもご満足いただける最適な選択です。

まとめ

静脈抜去術(ストリッピング手術)は、重度の下肢静脈瘤に対して非常に効果的な治療法であり、見た目の改善だけでなく健康面でも大きなメリットがあります。手術後の傷跡が気になる方もいらっしゃいますが、現在の手術技術や適切なアフターケアによって、傷跡を目立ちにくくし、スムーズな回復が期待できます。

Charm Vascular クリニックでは、一人ひとりの患者さまに合わせた専門的な治療を心がけています。痛みを伴う静脈瘤でお悩みの方はもちろん、脚の見た目をきれいにしたい方にも、静脈抜去術はおすすめの選択肢です。経験豊富な血管外科医が担当し、ダウンタイムや傷跡を最小限に抑えながら、満足いただける結果を目指します。

健康で美しい脚を目指したい方は、ぜひCharm Vascular クリニックまでご相談ください。あなたに最適な治療法について、丁寧にご案内いたします。